TIのSitara AM2xマイコンで、プロセッサ・レベルの計算能力にマイコンのシンプルな設計を組み合わせたリアルタイム制御、分析、ネットワーキング・アプリケーションを実現

 
2021年7月11日

SCJ-21-008

日本テキサス・インスツルメンツは、エッジでのリアルタイム制御、ネットワーキング、分析アプリケーションを進化させる、新しい高性能マイコン(MCU)ポートフォリオを発表しました。新しいSitara AM2xマイコンを使用することで、エンジニアは従来のフラッシュ・ベースのマイコンと比較して10倍の計算能力を実現できます。 この高性能ポートフォリオは、現在マイコンとプロセッサの間に広がっているギャップを埋めることで、ファクトリ・オートメーション、ロボット、車載システム、持続可能なエネルギー管理などのアプリケーションで限界を押し広げることを可能にします。製品の詳細に関しては、www.tij.co.jp/AM2x-pr-jpをご覧ください。

Omdia社のシニア・リサーチ・アナリストであるChris Morris氏は、次のように述べています。「産業用オートメーション、次世代車両、インテリジェント分析、高度な接続性などの要求によって、エッジでの高速で高精度なマイコンのニーズが高まっています。分散型システムに対して、より高度で電力効率の良い処理を提供することは、インダストリー4.0での重要な次のステップの1つです」

高性能Arm®マイコン・コアをベースとして構築されたSitara AM2xマイコン・ポートフォリオには、最大1GHzの速度で動作するシングルおよびマルチコアのデバイスが含まれ、専用設計のペリフェラルとアクセラレータを内蔵しています。使いやすいツールとソフトウェアによって評価のプロセスが簡素化され、設計全体の複雑さとコストが低減されるため、高性能処理能力の実装がこれまでになく簡単になります。 

TIでSitaraマイコン事業のゼネラル・マネージャを務めるMike Pienoviは、次のように述べています。「設計者は、精密な制御、高速通信、および複雑な分析の要求を満たすために、ますます高い性能をさらに低いシステム・コストで必要としています。新しいSitaraマイコンのポートフォリオでは、業界をリードするTIのプロセッシング、リアルタイム制御、および高度なネットワーキングがシームレスに統合され、エンジニアはさまざまな新しいアプリケーションで性能の障壁を打ち破ることができます」

 

電力効率の良いマイコンでプロセッサ・レベルの性能

AM2xポートフォリオで提供される最初のデバイス・ファミリである『AM243x』マイコンは、それぞれ最大800MHzで動作するArm Cortex®-R5Fコアを最大4個搭載しています。この高い処理速度は、ロボットなどの工場機器では不可欠であり、高速計算とマイコンの内部メモリの組み合わせによってロボットの動作精度や移動速度が向上し、より高い生産性へとつながります。この追加の処理能力により、設計者は予防保全などの機能に対して分析を行うことで、工場でのダウンタイムを削減できます。一般的なアプリケーションの場合、『AM243x』デバイスはこのレベルの性能を1W未満のアクティブ電力消費で実現できるため、工場運営者は電力リソースを拡張し、運用コストとエネルギー消費の両方を削減できます。

 

統合によってリアルタイム制御とネットワーキングをエッジに提供

『Sitara AM243x』マイコンはセンシングとアクチュエーションのペリフェラルを内蔵しているため、ファクトリ・オートメーション用の低レイテンシのリアルタイム処理および制御に加え、通信アクセラレータによって産業用ネットワーキングを簡素化できます。『AM243x』デバイスはTIのマルチギガビット産業用イーサネット・プロトコルとTSN(Time Sensitive Networking)のサポートを基盤とし、次世代のファクトリ・ネットワークを実現します。エンジニアは『AM243x』によって、TIから直接提供される認定済みのプロトコル・スタックを活用し、EtherNet/IP、EtherCAT®、PROFINET®、IO-Link Masterなどをサポートすることで、進化する産業用通信規格に準拠できます。『AM243x』マイコンではオンチップのセキュリティ機能により最新の暗号化要件をサポートし、内蔵の機能安全メカニズムや診断機能に加え、各種関連資料を用意しているため、システム・インテグレータは産業用設計でIEC 61508規格の安全整合レベル(SIL)3を目標とすることができます。

 

アクセスしやすいツールとソフトウェアによって高性能設計を簡素化

設計の複雑性を軽減するため、TIでは『Sitara AM243x LaunchPad 開発キット』を作成し、高性能マイコンの迅速な評価を100ドル以下で実現可能にしました。この評価ツールとSitara MCU+ ソフトウェア・フレームワークにより、開発者は『AM243x』マイコンで高精度のリアルタイム制御と各種ネットワーク機能をすぐに使い始めることができます。また、開発者はアプリケーション固有のリファレンス・サンプルや、ツールとソフトウェアの強力なエコシステム、およびMCU+ Academyトレーニング・ポータルにアクセスして、設計の合理化や開発期間の短縮に役立てることができます。

 

パッケージ、供給と価格について

『AM2431』、『AM2432』、『AM2434』の量産前製造分は、17mm×17mmまたは11mm×11mmのパッケージで現在TI.comのみで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は6.05ドルから設定されています。TIウェブサイトでは、日本円でのご購入が可能です。また、お支払い方法や注文時の各種オプションをご用意しています。AM243x LaunchPad開発キットも89ドルでTI.comにて供給中です。

※Sitara はTexas Instruments Incorporatedの標です。その他すべての登録商標および商標はそれぞれの所有者に帰属します。

 

2021年7月21日

TI reports second quarter 2021 financial results and shareholder returns
www.ti.com/ir